彼とデートに行った時、たまたま駐車場の入り口で「今、皆さんにお渡ししています」と貰った花の種。
元々植物が好きだった私に彼が「育ててみたら?」と何気なく手渡しました。
種から育てることはあまりしていなかった私ですがたまには「1から育ててみる」のも良いかも知れないと思い私がその種を貰う事にしました。
家に帰り、天気の良い朝を選んで私は種をまきました。
毎日毎日ベランダを覗く日々。
セフレも家に来るたびにベランダを見るようになりました。
「お、芽が出てきたなあ」「間引きって何?」「葉っぱが増えてきたなあ」などと、普段は植物などに興味のない彼がそこまで気にするとは思いもよりませんでした。
彼のそんな態度を見ているうちに私の家にあるものの「一緒に育てている」と思うようになり毎日写真を撮っては出会い系経由で彼に携帯電話から送信する日々が続きました。
そして数ヶ月経ったある日。
小さなピンク色の花を沢山咲かせました。
私は彼に慌てて報告をしました。
そして彼は金曜日の夜に珍しくやってきました。
2人でベランダに出てしゃがみこみ「可愛いね」「すごいね」と話し込んでいました。
その時「あ、今私はとても幸せ」と感じたんです。
一緒にこうして花を咲かせた小さな植物を見て互いにほんわりと暖かな気持ちになる事が出来る。
そんな小さな暖かさが幸せってことなのかもしれないと感じました。